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「生と死とデカダンス」脳から身体を揺さぶるEDMサウンド。『Vanity / U Drive Me Brain』

更新日:

普段はTakahiroAokiとして、Hardcoreを中心に作曲活動を行っている氏が、EDMを制作する際は名義をVanityと変えて制作している。
そのVanity名義での4thアルバムが、今回レビューする「U Drive Me Brain」である。

U Drive Me Brainについて

一貫したテーマとして「生と死とデカダンス」を掲げることからも感じられるように、非常にストイックでシリアスな雰囲気をまとったアルバムとなっている。

トラックリスト

Tr.1 Pleasure of Pain
Tr.2 What A Fuck!!
Tr.3 Trigger Happy
Tr.4 Hallucination Syndrome
Tr.5 KOMIYA3000000
Tr.6 meeHo
Tr.7 Star Dust Illusion
Tr.8 U Drive Me Brain
Tr.9 Stylish House
Tr.10 KOMIYA3.0
Tr.11 Upperz
Tr.12 Break it up(T.Aoki vs Vanity)

各楽曲レビュー

早速だが、ここから各曲解説に移りたい。

01 Pleasure of Pain
重厚な低音とドラムでアルバムの幕を開けるのは、「苦中の快楽」というタイトルを関したトラック。ブレイク後の展開のハズし方が絶妙。

02 What A Fuck!!
「なんてこった!」というボイスサンプルを中心に、フィルターの効いたベースときらびやかなリードシンセのフレーズが対照的であり、それらのせめぎ合いで曲が進んでいく。

03 Trigger Happy
脳内麻薬を音に変換したような、脳髄に突き刺さるメインリフが、極限状態の高揚感にも似た興奮をもたらす。

04 Hallucination Syndrome
リード音にせよ、レゾナンスの効いたベースリフにせよ、体を揺さぶるパルスを提供しつつも、終始不穏感を煽ってくる。幻覚症患者には世界はこのように見えているのだろうか?

05 KOMIYA3000000
Vanity名義恒例となっているらしいKOMIYAシリーズ。
先行するのはエスニック風味なメロとリズムが印象的なこちら。中盤、突然スペイシーな展開に持っていき、ハッとさせる構成の妙におもわずニヤリ。

06 meeHo
メインリフがとにかく強烈で、リズムといい音色といい、無限にノれてしまう。また、中間部のフィルの多彩さは、DJとしての活動暦もあるVanity氏ならではと言えるのではないだろうか。

07 Star Dust Illusion
一転して透明感のあるピアノ音で始まるのが、「星屑の幻想」のタイトルを関するこの曲。レコードで言えばちょうどこの曲でB面に切り替わる辺りではないだろうか。

08 U Drive Me Brain
アルバムのタイトルにもなっている曲名は、直訳で「お前が俺の脳を動かす」といったところだろうか。終始一貫してシリアスでダークな雰囲気で攻め立てる。

09 Stylish House
絶妙にフィルターを効かせたピアノの音色が星空を思わせる、洒落た雰囲気の佳曲。

10 KOMIYA3.0
KOMIYAシリーズ第三弾。
こちらはワブルベースとハードなリズムでゴリゴリに押しまくる正当派スタイル。

11 Upperz
アジアの西の辺りでアガってる人たちを思わせるリズムとスケール。そこにダーティーなベースが絶妙に絡む。

12 Break it up(T.Aoki vs Vanity)
本編を締めくくるのは、TakahiroAoki名義での活動から引き継がれたキャッチーさを活かしつつ、リズムやベースラインはストイックでシリアスという、一粒で2度おいしいヴォーカルサンプリング曲。

U Drive Me Brainの楽しみ方

この作品もそうなのだが、こういったクラブ系の音楽は、低音がかなり強めに入っている。これは、どちらかと言えば耳で「聴く」ためというよりも、体で「感じる」ために鳴らしているという意味合いが強い。下腹部を突き上げられるようなベース音を体に感じ、踊るように体を揺らしながら聴くのが、クラブミュージックの作法のようなものではないかと筆者は思う。
なので、この作品もクラブなどで大音量で聴くのが最も良い聴き方と言える。
本人がDJとして出演する際にプレイする事もあるようなので、興味のある方はTakahiroAoki氏のTwitter等で情報を調て聴きにいくのがベストであるが、タイミングが合わなかったりでなかなか難しい場合もあるかと思う。

筆者が個人的にオススメしたいのが、「バンド練習用のリハーサルスタジオで聴く」という方法だ。個人練習として入ればそれほど料金はかからないので、そこにこの音源を持ち込めば、隣近所に気を使うことなく、体に響く低音を感じながら、自分なりのステップを踏みつつ、ディープな世界を堪能する事が出来る。
普段あまりクラブ系の音楽になじみのない人は、是非一度試してみてはいかがだろうか?

特設サイト・関連リンク

特設サイト:http://muzz.web.fc2.com/udrivemebrain.html
MUZZicianz Records:http://muzz.web.fc2.com/
Blog:http://muzzicianz.blog.fc2.com/
Takahiro Aoki氏Twitter:https://twitter.com/t4k4h1r0

文責:前濱雄介(@MhamaYsk)

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