尺八ってホント聴く機会ないですよね。今回ご紹介させていただくのは
“演奏を聴いているうちに、まるでゲームをリアルタイムでやっているような気分になれる”
“独創ファンタジックバンド”
というセールスポイントを打ち出している尺八バンド『山染世界』さんの作品です。
読み方は「さんぜんせかい」です。某マンガのキャラの技名でも、某ボカロ曲でもありませんよ。
八重桜ノ章について
本作はバンド名であり架空のゲームでもある『山染世界』の劇中BGMを謳った作品です。本作で3作品目となります。
ゲーム中の物語は3部構成で、その中の第2部の前半にあたる場面の楽曲を収録しています。
山染世界のもう一つの特徴として、メイン楽器に『尺八』を据えていることが挙げられます。中々ないでしょう?
尺八とサックスの2つのリード楽器が、ストーリーを盛り立てていきます。ゲームのストーリー上でも、笛は『魔笛』と呼ばれており世界観を構成する重要な武器という位置づけになっております。
そうそう、このバンドはワンマンライブだと本当にゲーム画面をディスプレイに映し出して、さながらゲームをやりながら楽曲を聴いている状況を作り出してしまいます。
トラックリスト
Tr.1 - 辻斬ざくら (1:45)
Tr.2 - あかるいサヨ (1:59)
Tr.3 - 四天王との戦い〜ゲンブ〜 (2:23)
Tr.4 - 辻斬ざくら(CV OFF ver.) (1:42)
各楽曲レビュー
ピアノの緊張感がありつつもどこか快活とした雰囲気の上を尺八とサックスがメロディアスに駆け抜けるTr.1。最初と最後に入る魔物の声がどこかコミカル。
3拍子でタイトル通りの明るさと、しっとりしつつも元気の良さを伝えてくれる展開が嬉しいTr.2。
よりタイトな緊張感と静と動・強弱のメリハリがクッキリとわかる展開、リード楽器のソロパートなど聴きどころが多くておいしいTr.3。
Tr.4はTr.1のCVオフバージョンなので割愛します。
総評
2つのリード楽器を軸に据えながらも、ドラムのテクニカルなリズム感の操り方と、ピアノが打ち出す展開の良さも見逃せません。
楽器隊の演奏の巧みさがより楽曲そのものの味を引き立てているので、3曲で全体でも約8分という短い作品でありながら、これもまたゲームBGMのように飽きのこないリピート前提のような作品となっております。
生演奏の方にも興味のある方は、是非このバンドのTwitterアカウントでライブ情報をゲットしてみてはいかがでしょうか。
関連リンク
公式サイト http://www.sanzen.tokyo
Twitterアカウント @sanzen_tokyo
Bandcamp https://sanzen-sekai.bandcamp.com/album/3rd
BOOTH https://sanzen.booth.pm