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手のひらガジェットから繰り広げられるピコピコサウンド。くすのせ(HenTaiP) / HORIZON OfuTonMusic # 4

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各楽曲レビュー(タチやん)

少しハイテンポでポップかつブリブリなるベースからなるオケに体感速度を上げるリズムトラックが嬉しいTr.1はミクとRanaのデュエットです。

どこか和風なサウンドに伸びやかなミクの歌唱と裏で忙しく鳴るシンセのリフが対照的に映るTr.2は音の詰め込み方で展開が変わっていく印象です。

不思議な響き方をするイントロのシンセが面白いと思ったら、跳ねるリズムと毛色の違うシンセの音が飛び交いまくるTr3。

落ち着いたオケとIAの歌唱が余裕を持ちながらもサビでシネマティックさが爆発する展開がおいしいTr.4は、どこか幸福感にも満ち足りたイメージ。

Tr.5は夕立Pの楽曲『レイニーレイニー』をリミックスしたもので、原曲とは展開もコード進行もガラっと変わり、くすのせ氏の持ち味を生かしどこか雅な雰囲気を醸し出しています。『夕立フィードバック レイニーレイニーREMIX compilation』収録曲でもありましたが、こちらはボーカルが結月ゆかりとなっています。

タイトルからイメージしたのとは裏腹にかなり跳ね回るメロディと歌唱が印象的なTr.6はスキップするようなリズム感が面白いですね。時折ボーカルにかかるスタッター(どもり)がまた楽しませてくれます。

Tr.7はやたらと疾走感にあふれるオケとゆかいあのデュエットやタイトルコールと英歌詞がこちらを畳み掛けてきます。ピーガーとけたたましかったり高速で鳴り響くピコピコシンセの忙しなさがまさにヤンデレが迫ってくるかのような印象を抱かせてきます。

『ネココンピ』にも収録されていたTr.8はロリっぽいRanaのボーカルが甘えてくるような歌唱と、本作の中でも特に目立つ”いつもの和ルペジエーター”が効いてくるビットポップ的な曲です。

Tr.9はTr.4のような落ち着いたイメージで、アプローチしている方向も近いですが音の鳴らし方がガラっと変わっているので、別の楽しみ方ができます。こちらはより多幸感に満ちたカンジですね。

最後は安らかなイントロかと思いきや、音の盛り立て方のギャップが楽しくポップなTr.10で締めくくります。これまたタイトルコールの使い方が楽し気です。こちらはボーナストラックという扱いです。

全体を通してとてもポップで、音の鳴らし方も縦横無尽といったところで、ボカロに馴染みがなくとも今風のアイドルポップスが好きな方には勧められるような作品に仕上がっております。とにかくコンセプトが分かりやすいTr.7がお気に入り。どこか和の雰囲気を感じる曲には、氏が言うには雅楽的はアプローチを施しているとのことです。以前には”レゲエ+雅楽+ドラムンベース”みたいなジャンルの融合をリスナーに気付かせないレベルでこなしていたので、今作でもそういう趣きがあるかもしれません。あまりにもポップス然としているので気がつかないだけかもしれませんが。

通販ページ(BOOTH)
くすのせ(HenTaiP)YouTube Channel

ここまでの文責:タチやん

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