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必ず行き着く終着へ向かう旅路。『Free As Birds / Verzweiflung』

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町田市発メロディックパワーメタルFree As Birds、4枚目のフルアルバムとなる『Verzweiflung』を紹介していきます。

『Verzweiflung』について

“絶望”の意味を冠したメロディックパワーメタルを基軸としたアルバム。
人間にとっての『幸せ』とは何か?を問いかけ、その苦楽を題材としています。
アルバム全体を通してこのテーマについて延々と語りかけてきて、しかし「必ず行き着く終着へ向かう旅路」の中でついには……といった趣となっております。

トラックリスト

01. The irreversible mouth
02. Evidence I existed
03. Aria from Arabia
04. The Call – Deep inside
05. The Call – Prologue
06. The Call – Main Chapter
07. Never resign this game
08. Demonic Force (Vigor)
09. Hopeless Grief
10. The Call – Epilogue (Dying)

各楽曲レビュー

デカダンスかつ荒涼とした風景を彷彿とさせる、イントロダクションとなるTr.1。
ピアノやシンセも飛び交い、ギターの重たく哀愁の漂うリフと進行が耳に残るTr.2。
アラビアンな曲調で、間奏から一気に体感速度が加速していくのがたまらないTr.3。
T4.4〜6(とTr.10)は組曲的な構成となっていて、その冒頭となるTr.4は穏やかで安堵も感じられるインスト曲となっています。
そしてTr.5では壮大なメロパワを展開。ピアノとストリングスがエピックさと勇猛さをより引き立てる率役者となっています。
メインチャプターとなるTr.6は3拍子で民族楽器も差し込まれ、メロディックかつ旅愁のある曲調に仕上がっています。
Tr.7はミドルテンポで重厚なリフがゴリゴリ展開されていき、その猛々しさとのギャップを感じられるような儚げなボーカルが映えます。
怪しげで不穏なストリングスと、シネマティックなパーカスが物語の終焉を感じさせるTr.8。
全曲の不穏さを冒頭から一気に引き上げたかと思いきや、緩急の付いた前半の展開と多用なリフが飛び交い、また楽曲そのものが8分近くある、大作感あふれるTr.9。この1曲をモチーフに1作アルバムが作れそうなくらいのものとなっています。
アルバムの終焉、そして人の死そのものとなるTr.10は、穏やかなイントロから始まりひたすら物悲しさと儚さ、そしてTr.1でも感じられたデカダンスさが大々的に打ち出されています。穏やかな死を彷彿とさせるラストで作品は幕を閉じます……

むすび

アルバム全体を通して人生という旅路を行く、もとい逝くようなストーリーとなっています。コテコテのメタルサウンドですが、メタル特有のデスボイス系は入っていないので「あの手のボーカルが苦手……」という方にも勧めることができますね。声質的にはエモ・スクリーモの方にも合いそうなカンジがあります。

YouTubeの説明から引用すると

人生における哀苦や不幸と、対比となる愉楽や幸福を題材としたコンセプトアルバムで、
感情のコントラストを描きつつ、絶息という終着点へ向かって、アルバムを通じてストーリー性が成されている。

とありますが、上手くこのコンセプトを展開・収束させていると感じられました。

人生という旅路を、40分ほどで踏破できるアルバムに仕上がっています。メタラーは是非。

関連リンク

Free As Birds公式サイト:http://www.freeasbirds.biz

文責:タチやん(@mofday)

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