「意味がわからない」から「わかった?!」瞬間のアハ体験がたまらない。そんな存在な音楽かもしれない。
あんやほさんが率いる『BLAPTOPHOBIA』のC93新譜『SZ e.p.』はとにかくキッチュ。
「メロディーが1ミリもない」とどこかで目にしたような気もしますが、その言葉は恐らく正しくって。(BOOTHの通販ページにありました……!)
メロディ、そんなのありません!スラッシュメタル由来の軽薄なノリのリフとゴリゴリなデスコアのビートと曲展開が特徴です✌('ω')
↑XFDにも「※メロディは1ミリもありません ガハハ」とありました……!!
『SZ e.p.』について
トラックリスト
1:Introduction
2:SZ
3:Lazy
4:Genocide by BPD
5:Conception -断罪-
6:MODOKI
『アルバム解説』
トレイラー音楽由来のような壮大なTr.1で、わずかながらに奏でられたようなメロディーは、それ以後登場する暴力的なリフや凶悪なボーカルに、無残にも塗りつぶされます。
ニコニコ動画にてフル尺が公開されているTr.6をお聴きください。全編こんな調子です。
ひたすらに重たいギターのリフ・リフ・リフ!リフ魔神かこの方は。スラムパートやら、ズシンと心臓に響くリフやら、瞬間的に飛び出るブラストビートやらで、緩急の付け方もひたすらに上手い。油断していなくてもあっという間に音の洪水に押し流されてしまうこの感覚。
スラッシュメタルの要素はあるのかな……?とは思いましたが(上記、BOOTHでの説明文にあった「軽薄なノリのリフ」というのがとても軽薄とは思えない仕上がりなので)、そんな細かいことはこの際どうでもいいんです。
それでいて、音楽性としてはひたすらに鋭く醜い。そこにカタルシスすら感じられる構成となっています。
Vo.のミチザネ氏の吐き捨てるような声も相まって、メタラー以外の受けは悪い……というよりは、最初から度外視していると思います。ひたすらあんやほさんのやりたい、重たくて凶悪な音楽をやり遂げたような。
ぼく自身がそこまでメタルに造詣が深くなくて、各楽曲の違いを上手く説明できないので、今回はそこまで詳細なレビューができません。アルバムの魅力を伝えきれないのが残念なくらい。
とにかく、音楽の三要素のひとつであるはずの『メロディー』という概念を真っ向から壊してきた、そんなとんでもない作品です。エクストリームメタルが好きな方は必聴ですね。
なお直接伺ったのですが「仕様を洋楽安CDっぽくしたかったので紙ジャケ歌詞無し」だそうです。歌詞は聞き取れないレベルのデスボイスなので「そういうもの」として楽しみましょう!
Compose:あんやほ @Hannemanjyuu mylist/60450701
Guest Vocal:ミチザネ @michizane_vo
Artwork:正直 @pisbisqis pixiv:https://www.pixiv.net/member_illust.php?id=31990
Design:SHiNOYO
Lyrical Arrangement(5):左通 @hidaritsuu mylist/33070906
Produced:BLAPTOPHOBIA
DL販売ページ(BOOTH):https://annyahoo.booth.pm/items/719583
メロンブックスの通販ページ:https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=295880