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R3Magazine-Web アルバム作品レビュー レビュー

絵と音で、目も耳も覆い尽くされて楽しむ世界。何度でも死ねる / 視聴覚表現作品集 遠い国

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今回レビューするのは"ポガティブ"というポジティブ×ネガティブという不思議な概念を提唱しているサークル『何度でも死ねる』のコンピレーション作品『視聴覚表現作品集 遠い国』です。独特のタッチで緻密に描かれたイラストを元に、9人のコンポーザーにより制作された楽曲集です。

『視聴覚表現作品集 遠い国』について

狂気じみた世界観ときめ細やかなペン画と思われるイラストをモチーフとして楽曲が制作されています。各作曲者はイラストから感じ取った世界やら空気を各々の音として吐き出しています。ダークめな楽曲がわりと多い印象ですね。イラストVSミュージックの世界観ガチンコ勝負みたいな趣もあります。タイトルはどうやって付けたのかが気になるところです。

トラックリスト

Tr.1 遠い国 / ひな
Tr.2 罪音 / 清水 嶺
Tr.3 A-L-T / EBI
Tr.4 Bella the blind / 五十嵐傑
Tr.5 死刻の蝶は静寂なる闇夜に舞う / 神威零
Tr.6 deathwish / 青いうさちゃん
Tr.7 ねがいごと / 四月隠者
Tr.8 荒野と彩り / Itcha
Tr.9 Orbis / Kyocmp

各楽曲レビュー

Tr.1はピアノとストリングスのみで構成された、物悲しげな曲調。イラストの二人の少女と異形頭が意味深です。
Tr.2は目隠しをされて竪琴をひく少女をモチーフとした、やはり悲しい曲調のもの。バックのピアノとストリングスが悲壮感をより強調してきます。
Tr.3では、広い空間を感じさせる音の響きが特徴的なトラック。一見メルヘンに思える世界観ですが、どこか空虚さが漂います。
奇妙なストリングスの鳴りがおどろおどろしいTr.4では、ダンサンブルかつ妖しいオケに耳を奪われます。
高音域のシンセベルと低音部のオーケストラ調のサウンドが対照的でありながら絡み合い、途中から差し込まれるオルガンの仰々しさがたまらないTr.5。イラストとタイトルもどこか意味深です。
Tr.6ではキレのある語りやクリーントーンのVo.が入る歌モノ、V系ハードロックサウンド。タイトルからしてそれっぽいカンジです。
メルヘンであり爽やかさもあるアコーディオンなのに、不思議と哀愁も漂うTr.7は3拍子でリズムも歯切れが良いものです。
Tr.8ではマリンバとフルートの音数のすくなさから来る余韻が不思議な空間を演出しています。
神々しいオルガンとコーラスに、今までとは打って変わった快活なオーケストラサウンドが気分を高揚させるTr.9で本作は幕を閉じます。

目も耳も遠い国で覆い尽くされて、世界を楽しむ

普段ならアイキャッチとして目は惹くものの、作品そのものとしてはあまりフォーカスされない事も多いイラストも楽しめる作品となっています。奇妙で歪で、緻密な線への執着すら感じ取れるモノクロのイラストは、あえてカラーにしないことで想像力を掻き立てる面もあると感じられました。楽曲への色付けをしないというところもあるかもしれません。
"遠い国"という現世離れした世界について、あなたはどう思うでしょうか。

遠い国はあなたの目に映り、あなたの耳に流れ、あなたの国になるのだ。

関連リンク

特設サイト:https://yourrain.wixsite.com/tooikuni
通販ページ(BOOTH):https://yourrain.booth.pm/items/672464

文責:タチやん(@mofday)

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