レスポンシブ広告




R3Magazine-Web アーティストレビュー

どこまでも"不幸"なオルタナティブサウンド。She,in the haze

投稿日:2017年7月31日 更新日:

『She,in the haze』このバンドの名前を知ったのはつい1ヶ月ほどくらい、2017年の上半期も終わろうとしていた頃だったと思う。
友人に「こいつらはヤバい」の一言だけ、YouTubeのURLの紹介すらないのに(普段はこういった動画サイトのURLをバンバン投げつけてくる方だったのに!)この文言だけで、突き動かされるようにアクセスして"目撃"したPVがこれだ。

『Stars』

どうやら活動は2012年頃からしていたらしく、楽曲制作やレコーディングのみならず、Webデザイン、映像、ステージの演出まですべてセルフプロデュースによるものとのこと。
2016年に1stミニアルバム「Mama said」をリリース、そして2017年にはEP「Paranoid」をリリースという、まだ世に出ている作品は少ない。

彼らの非日常的な世界観を説明するためには。

エレクトリックなバンドサウンドに、ボーカルの透明感ある甘い声質。シューゲイザーのエッセンスもあるような音の響き。メランコリックな世界観。
色々な説明がネット上に飛び交っているけど、彼らの音楽はもっとずっとシンプルに言い表せる。

彼らの音楽はどこまでも"不幸"なんだ。

『Paranoid』

"不幸"で心が浄化されるカタルシス。

彼らの歌詞に(全英歌詞ではありますけど)目を、耳を傾けてほしい。または轟音で鳴っているギターでもいい。淡々としたリズムでもいい。ウワモノのシンセでもいい。
そのどれもこれも、She,in the hazeが紡ぐ不幸の世界観のためにできている。そしてそれに身を委ね、悲壮感に包まれた僕たちは、それでも曲が終わると不思議なことにどこかほっとしてしまう。
とあるインタビューで「幸せになったら音楽は作らない」とまで言い放った、メンバーのyu-ki氏。その紡ぐメロディーはどこまでも美しい。だから悲しい。

『Doubt』

俗世離れしたオルタナティブサウンド。

あまりの邦楽離れしたサウンドに、最初は北欧あたりのバンドかと錯覚したほど。アレンジは詰められているが、伸びやかで音の隙間も心地よいくらいにあり、過剰なアレンジではないあたりがそう思わせたのだろうか。
それとも、あまりに幻想的で俗世離れしたサウンドがそう思わせたのだろうか。
霧の中にいる彼女を追いかけたら、自分もその中に迷い込んでしまったようだ。

彼らの"不幸"な世界は、まだ始まったばかりだ。


『She,in the haze』公式Webサイト:http://www.sheinthehaze.com/

Pick up!!

1

アマチュア・同人音楽レビュー誌『R3Magazine vol.4』 今回は21作品の同人音楽レビューと、7本の同人音楽コラム、そして音楽掌編が集まりました!! 全76ページと、過去最大のボリュームでお ...

2

『過去最高傑作の泣きメロコア・ボカロパンク』 【ニコニコ動画】【ボーパラ関西】パンクロッカーの引退/薄塩指数【告知動画】 意味深なタイトルのアルバムは二匹のギターが絡み合う勇ましいリフから始まる「11 ...

3

みなさん、ピコピコサウンドは好きですか?往年のゲーム音楽は好きですか?具体的な名前を出すと『チップチューン』は好きですか? 今回紹介する作品は、ゲームボーイから飛び出すサウンドで作られたものです。みん ...

-R3Magazine-Web, アーティストレビュー
-, , , ,

Copyright© R3Magazine , 2017 All Rights Reserved.