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【同人音楽】上品なエロさとお洒落さを醸し出す、これは大人の世界。KANKITSU RECORDS / SAX and the CITY【レビュー】

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えっちなのはいいと思います!いうのは冗談として、今回のは上品なエロスティックさにも優れた作品です。こんにちは、タチやん(@mofday)です。今回はとてもえっちなサックスの音が全編鳴り響く、KANKITSU RECORDSがリリースしたコンピアルバム『SAX and the CITY』を紹介します。

『SAX and the CITY』について

DTMerの方でしたら、EmbertoneというDTM音源を出している企業の『sensual saxophone』という音源をご存知でしょうか。

やたらとSEXYな音がする『Sensual saxophone』がiOSに登場したよ

UIは真ん中にひとつ、『SEX』とデカデカと書いてあるノブだけという頭の悪さ全開ですが、このノブを回した時の出音はとてもOh...SEXY...となるシロモノです。
本作はそんなエロスティックな音源に魅せられた8人のコンポーザーが集まって制作された作品です。

トラックリスト

Tr.1 - Summer Sunrise Session! - くふ
Tr.2 - Rio 2016 - Vivit
Tr.3 - 4EXpectation - Baco
Tr.4 - From Dusk Till Night Light - タチやん
Tr.5 - Petit-Stardust Opera. - MachiaWorks
Tr.6 - Raise The Flag of Rebellion -morliyn
Tr.7 - 心理戦シュアル - 葵
Tr.8 - Detroit - naccle

各楽曲レビュー

エロさ全開のサックス音源がその方向には行かず、エレキギターのメロディと交わって爽やかな夏の夜明けの眩しさを演出しているというアプローチが作品のトップを飾るTr.1。

サンバの突き抜けた明るさ、狂騒っぷりとそこを踊り抜けるサックスの艶めかしさが光るTr.2。

ジャングル(音楽ジャンル)の派手に刻まれたリズムトラックとルーズなベースの上をこれまたルーズにサックスが乗っかり、それを装飾していく忙しない多々な音色がきらびやかなTr.3。

打って変わり、今度はすべての音色がルーズに流れていく、眠たくなりそうなドロンとした雰囲気のTr.4。

シンセの少しギラついた音がサックスのメロディと交互に入れ替わり、展開もどこか緊張感の張り詰めた空気が流れるTr.5。

音の隙間のタイトさのわりには体感では程よい緊張感を残しつつも、ゆったりできるオーラも漂わせる、ベースのうねり方とピアノの飛び跳ねっぷりがサックスのメロディパートと折り重なり心地よいTr.6。

イントロから繰り広げられる玲瓏たるピアノのお洒落さが、大人びたエロスティックさの突き抜けたサックスと絡み合い、さらに中盤ではドラムとベースのグルーヴ感も加わって極上の空間を作り出すTr.7。

優しげなピアノやシンセをはじめとした音色が、我の強いリズムとシンセとぶつかり合うかと思いきや、サックスのメロディが接着剤のようにつなぎとめて不思議な調和を生み出しているTr.8。

総評

ここまでエロスティックに寄ったような音源を、別ベクトルに用いていける柔軟さも見せつけてくる名作だと思います。
特にTr.7とTr.8の、サックスパートがオケ全体を引き締めつつも主役としての主張をも貫き通す鳴り方は圧巻です。

ジャンルもわりと違う方向性でバリエーションに富んでいるので、その点でも楽しめます。

内輪では「これは絶対に続編もやるべき」という話が何度か持ち上がっているので、それにも期待しちゃいますね。
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文責:タチやん(@mofday)

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