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R3Magazine-Web アルバム作品レビュー

新時代の楽器に魅せられて。久保田リョウヘイ / RISING

投稿日:2017年8月21日 更新日:

みなさんは"ハンドパン"という楽器をご存知でしょうか。
これはインドのガダムとスチールパンという楽器をスイスのメーカーが掛け合わせたところ、まったく新しい楽器が出来たというものです。だいたい2000年ごろに制作された楽器ですね。
聴く人によっては「エレクトリックな曲にも合う」とも評される、なんとも不思議な音を奏でます。
背中にこの楽器を担いでいると「中華鍋かな?」と一部で言われているという話も……←蛇足ですね。

『RISING』について

とにかく、この『RISING』という作品はそんなハンドパンによる演奏をメインとした楽曲で構成されています。

「日本でも珍しい楽器」と説明されていますが、楽器が出来てから比較的歴史も浅いので知名度はまだそこまでないのではないでしょうか。
ただし見た目とその不思議な音から、ストリートで演奏されているのを見聞きした方にはだいたい覚えられるインパクトがあります。

トラックリスト

Tr.1 - Day Break(4:19)
Tr.2 - Rising - Session -(3:19)
Tr.3 - Dense Of Forest City(3:53)
Tr.4 - Rising - Shibuya Street(5:00)
Tr.5 - Interlude - outside -(0:43)
Tr.6 - Tokyo Beat(4:09)
Tr.7 - Rave(4:01)
Tr.8 - Falling(6:31)
Tr.9 - Rising - solo -(4:02)

各楽曲レビュー

緩やかでゆったりとしたハンドパンのソロ演奏でひたすらまったりできるTr.1。
リズミカルでメロディアスなハンドパンの演奏に、オシャレなピアノと快活なリズムが付いたセッションが楽しめるTr.2。
リバースピアノの印象的なイントロから、やはりハンドパンのメロディアスな演奏にフォーカスされた、どこかムーディなTr.3。
Tr.2の別アレンジで、こちらはベースラインのうねりが嬉しいTr.4。
高速ビートでハンドパンをパーカッション的に打ち鳴らす乱打が続くTr.5。
ハンドパンとドラムの2つの打楽器がハイテンションなグルーブを作り出しているTr.6。
Tr.7はどこかポップなメロディーラインであり、音の強弱でリズム感の演出がより輪郭がハッキリしています。
他の曲と比して割りとスロウな印象で、オリエンタルなムードを感じながらゆっくりまったりできるTr.8。
ラストのTr.9は表題曲であり、2トラックほど他の楽器と演奏していた曲のハンドパンソロで〆。

まとめ

ハンドパンはガムランのようなオリエンタルな音色でのメロディアスな演奏と、打楽器だからこそ演出できるグルーヴィなビート感の両方をこなせる素敵な楽器です。
その音と様々なスタイルの演奏者と組んで奏でられたり、時にソロで演り、とにかくハンドパンという中々見かけない楽器の魅力に溢れた作品です。
楽曲としても、そのオリエンタルさ・オシャレ感からBGMにもリスニングにも良いカンジに聴けます。音色だけがこの作品の魅力じゃないんです。

それにしても、できることなら生演奏も聴いてみたくなる音ですね。渋谷・原宿でのストリート演奏をしているそうなので、都心の方はもしかしたらチャンスがあるかもしれません

関連リンク

久保田リョウヘイ Instagram

文責:タチやん(@mofday)

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