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ゲームボーイから飛び出すバンドサウンド的アプローチ。OldTypeUseIncom / 『某日』

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みなさん、ピコピコサウンドは好きですか?往年のゲーム音楽は好きですか?具体的な名前を出すと『チップチューン』は好きですか?
今回紹介する作品は、ゲームボーイから飛び出すサウンドで作られたものです。みんなだいすきカワイイピコピコな音が出るあいつです。
ですが、この作品ではよくイメージされるかわいらしいピコピコサウンドとは大分離れたサウンドが出てきます。
使っている音としては同じ分類なはずなんですけどね。不思議ですね。

『某日』について

いわゆる『チップチューン』と呼ばれるジャンルの作品です。しかしここで流れてくる音楽のルーツは、電子音楽的というよりバンドサウンド的と言えるのではないかと思います。
まず耳に残るのはメロディアスかつキャッチーなメロディーライン&リフ。そしてそれを支えるベースの派手すぎない動きと、時にグチャグチャドロドロに襲いかかることもあるリズム。
時折見える「きれいで繊細なメロディーをぶっ壊そうとする凶暴なリズム」という図式が快感になるような、そんなところに注目してほしいです。

トラックリスト

Tr.1 - 印象 (01:39)
Tr.2 - 明け方の儀式(03:15)
Tr.3 - 寄り添う疎外感(04:19)
Tr.4 - 暗い午後の街灯(03:43)
Tr.5 - 鮮やかに劣化する記憶(04:24)
Tr.6 - 余韻(01:54)
Tr.7 - 眩い閉塞(04:04)

各楽曲レビュー

遠雷の様に聞こえるノイズと、ドローン然としたベースの音が印象的なイントロダクションのTr.1。
高速アルペジオを噛ませたメロディパターンの繰り返しが単純ながらも癖になりそうなTr.2。
緊張感に溢れ、どこかブルージーだったりポップだったりを行ったり来たりするメロディが壮絶なTr.3。
グチャグチャと高速なリズムに、高速アルペジオであることを除けば意外と穏やかなメロディーラインが綺麗なTr.4。
とにかく穏やかで優しいメロディとわかりやすいベースラインの折り重なりが心地よく響くTr.5。
ただひたすらノイズとシグナル音が鳴る、前トラックの文字通り「余韻」となるTr.6。
伸びやかできらびやかな、高音域で鳴るメロディーとリフがどこまでも心地よく鳴るTr.7で作品は終わります。

まとめ

この作品を(乱暴ではありますが)手っ取り早く紹介するには「チップチューンで作られたバンドサウンドのインスト」、と言えばいいでしょうか。
どこかバンドサウンド由来のようなメロディやリフがチラホラと聞こえました。高音部分のキラキラした音使いもロマンチックで好きですね。
メロディーラインがとにかく綺麗で、うっとりするくらい聞き惚れてしまいました。リズム部分も早回しされているところでさえ割にわかりやすくなっていて、非常に聴きやすいです。
ただTr.1と6のノイズパートは結構人を選ぶカンジではあります。
前述したとおり「きれいで繊細なメロディーをぶっ壊そうとする凶暴なリズム」という瞬間を聴き逃さないように、ねちっこく聴いてほしい作品です。

関連リンク

Bandcamp(音源販売):https://oldtypeuseincom.bandcamp.com/releases

文責:タチやん(@mofday)

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