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R3Magazine-Web 同人アルバムレビュー

音源の非力さもなんのその。あの手この手であっと驚く音を繰り出す。 示方堂 / MSGSコンピ

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こちらのコンピレーション作品はBandcampでリリースされている、フリーダウンロードの作品です。
タイトルの通り、MSGS……Windowsに搭載されている標準の音源だけで制作されている楽曲群です。

MSGSコンピってどんなもの?

このMSGSという音源、やたらと音がチープで軽く、鳴らした音はまるでジャ○コ……もとい、スーパーで流れている音楽のような雰囲気を醸し出すと言われています。
ところがこちらのコンピ、その軽妙な音を使ってうまいこと立ち回っているタイプの方と、「この音源からどうやってその音を作った?!」と作曲者からしたら驚きの連続のような音作りをしているタイプの方といて、作曲者としてもとても面白いコンピでした。

トラックリスト

1.HueArme - This is a MSGS 02:36
2.Nota - はっぴーはっぴーえむえすじーえす 02:21
3.JourneyCat - boreal_forest 04:38
4.COMLv.21@NEXT4500 - The Annihilate Nightmare 03:57
5.プレスト☆ROA - BLANCO 02:20
6.Sayaqu - 戦い 02:25
7.Tsurugi(kt of 24) - 一筋縄では生かせない 02:18
8.チルゴロウ - ねむいの 02:05
9.rsy - Into the wilderness-MSGS.ver- 03:44
10.ノト - Mermaid Shore's Graceful Sunset 02:09
11.十字ロ(zyuuziro) - 白峰陽光 03:01
12.かるがも行進局 - Alien_vs_MSGS 03:24
13.This is a MSGS(Loud volume version) 02:36
14.はっぴーはっぴーえむえすじーえす(Loud volume version) 02:21
15.boreal_forest(Loud volume version) 04:38
16.The Annihilate Nightmare(Loud volume version) 03:57
17.BLANCO(Loud volume version) 02:20
18.戦い(Loud volume version) 02:25
19.一筋縄では生かせない(Loud volume version) 02:18
20.ねむいの(Loud volume version) 02:05
21.Into the wilderness-MSGS.ver-(Loud volume version) 03:44
22.Mermaid Shore's Graceful Sunset(Loud volume version) 02:09
23.白峰陽光(Loud volume version) 03:01
24.Alien_vs_MSGS(Loud volume version) 03:24

各楽曲レビュー

ぽわぽわっとした不思議な音色のシンセに、本当にMSGSかと疑いたくなるような重たいキックでエレクトロニカな感じを繰り広げるTr.1。
ピアノの音がちょうどM1ピアノのような硬さなのを活かしたバッキングに、タイトル通りな気分にさせるようなハッピーハードコア的なTr.2。
オーケストラ隊が重厚でチープさを感じさせない、ビリビリしたベースの音も神秘的な雰囲気作りに一役買っているTr.3。
勇ましい雰囲気のオーケストラ的な音と、往年のRPG戦闘曲(ボス曲)を思わせるシーケンスが特徴的なTr.4。
MSGSとこれならハッキリわかるロックドラムの軽妙さと、民族調な曲調が哀愁を漂わせてくるTr.5。
緊張感バリバリに漂わせるオルガンとベースの動きにMSGSを特徴付けるようなスクエアリードやパッドの入り方が絶妙なTr.6。
これまたスーファミ時代を匂わせる(MSGSっぽさより強い)ギターにどこかシンフォニックなアレンジや左右の音の広がり方が光るTr.7。
オルゴールの導入からMSGSの軽妙な音を活かしたポップで少しメルヘンなTr.8。
民族とオーケストラ隊とが巧妙に混ざり、どちらともつかないがただならぬ哀愁を煙らせたサウンドに仕上がったTr.9。
ピアノの軽さ・硬さがメロディーラインの軽やかさにも繋がっているような、明るさと穏やかさを内包した少しトロピカルなTr.10。
超絶技巧のシーケンスで、シンセ系の音や楽曲の展開の仕方がオマージュ元にティム・フォリンを想起させるTr.11。
導入部の不穏なストリングスやSEから、図太いベースで驚かされたりスペ—シーなシンセの音、ブラスのソロパートで怪しい雰囲気が溢れ出るTr.12。

Tr.13以降はマスタリングにより音圧を上げた、ナチュラルではないMSGSの音の同じ楽曲なので割愛します。

まとめ

前述の通り、その軽い音をうまく使った方と、そこからワケがわからないほど重たい音を作ってならしている人とに分かれています。

なんとこちらのコンピでは、midiデータも同時に配布しているので、音作りの秘密から曲の構成まで丸わかりになってしまいます。これは太っ腹!
音源のmidiデータを配布するというのはネット黎明期のmidi文化を思い起こさせますね。

Bandcamp:https://zyuuziro.bandcamp.com/album/msgs-compilation-album

文責:タチやん(@mofday)

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