レスポンシブ広告




R3Magazine-Web アルバム作品レビュー

【レビュー】後光射すかのような神々しさを纏うミサ。Harmonie Chromatique / Magna Solemnitas【同人音楽】

投稿日:2016年7月27日 更新日:

存在がばっちいカオス寄りの人間なので、こうした神々しさのある作品を聴くと恐れ慄くような感覚すらあるタチやん(@mofday)です。今回は”同人ミサ”をコンセプトとしたHarmonie Chromatiqueの作品『Magna Solemnitas』をレビューします。

創作世界のミサ、2つの教えに特色を見いだせる楽曲群

風と樹、2つの教えに祈りを捧ぐ民のミサというのがコンセプトのこの作品ですが、非常に伸びやかで美しい合唱が耳を惹きます。オーケストラと合唱の織りなすミサ曲は、その創作に基づいた独自の信仰を伸びやかに表現していると思います。風と樹のそれぞれのパートで音色の温度差にも注目です。

トラックリスト

Tr.1 前奏曲
Tr.2 第1部 - 風の礼拝 Ⅰ
Tr.3 第1部 - 樹の礼拝 Ⅰ
Tr.4 第1部 - 風の礼拝 Ⅱ
Tr.5 第1部 - 樹の礼拝 Ⅱ
Tr.6 第1部 - 風の礼拝 Ⅲ
Tr.7 第1部 - 樹の礼拝 Ⅲ
Tr.8 第2部

各楽曲レビュー

とてもゆったりとしたテンポでまず心持ちを落ち着かせて作品に向き合う姿勢にさせてくれるTr.1、テンポのわりに軽やかで時折スキップするような疾走感すら感じられるようなTr.2、重厚なイントロからどこか土着信仰的な歌詞が絡みついている気がするTr.3 、楽器パートがどこかイタズラ的に細やかに動いたり所々で曲の様相が変わるのが面白いTr.4、 吹奏楽器がどこか煙たげな印象すら与え、後半の謎の怪しさで急に引き込まれるTr.5 、歯切れのよい歌唱とオケの動き方に加えてどこか浮遊感のある音の質感が心地よいTr.6、どこか不穏さもあるような導入から似たフレーズなのに少しずつ快活になったり戻ったりと不思議な様相を見せるTr.7、ラストは30分に近い曲尺で大作感を伺わせる、壮大さと神々しさをゆったりとした空間に余裕をもって織り込んだTr.8。

創作ならではの架空のミサを体現した作品

今作はファンタジー世界の架空宗教によるミサをコンセプトとした創作ということで、世界観についての創作を音楽でやったというようなところですね。こういった創作は同人だとわりとゲーム制作やテキスト畑に多い印象があるのですが、ここは音楽で表現しきったところに注目です。なんといってもTr.8の玲瓏たる音の流れ方と展開はとても秀逸。これ1作でちょっとしたボリュームのある小説を読破したくらいの気分になれますよ。

特設サイト
通販サイト(BOOTH)

文責:タチやん

Pick up!!

1

Figure Skating Compilation「KISS/CRY」は、サークル『152Hz』がお送りする"フィギュアスケート競技会で使用される楽曲"を想定したコンピレーション作品です。 フィギュ ...

2

こちらは意外と同人音楽畑では見かけなかった、スチームパンクライクな世界観を音楽だけでなく映像、ブックレットでも展開するアートユニット『iaitokyo』の3作目です。 "現代の東京と並行して存在するパ ...

3

こちらの作品はVOCALOID結月ゆかりをメインに起用している、KAIさんの3rdアルバムとなります。 乱唱三歌・雪月花について 作曲者のKAIさんが割とメタラーなのもあり、リフやメロディーの作りが同 ...

-R3Magazine-Web, アルバム作品レビュー
-, , , , ,

Copyright© R3Magazine , 2017 All Rights Reserved.