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【同人音楽】ボイスドラマと歌唱が織り成す物語。Phonon forte / ラピス・ラズリィ〜すれ違う二人〜【レビュー】

投稿日:2016年11月9日 更新日:

こんばんは、タチやん(@mofday)です。今回は2016年M3秋の新作、サークルPhonon forteから『ラピス・ラズリィ〜すれ違う二人〜』を紹介します。歌唱もあるとはいえボイスドラマを扱うのは僕自身ははじめてですね。

ラピス・ラズリィ〜すれ違う二人〜について

ボイスドラマとボーカル曲の2本立てで、交互に展開していく物語音楽です。作品のとっかかりとして前日譚が『小説家になろう』『カクヨム』『pixiv』の3サイトで公開されています。PRとしても作品をより深く楽しませるにしても割といい手法だと思いました。
物語自体は割に分かりやすいひねくれていないものなので、頭をひねってアレコレ考えなくても楽しめます。

トラックリスト

Tr1. Prologue(1:30)
Tr2. 1st Story(3:30)
Tr3. 第一章 姉と妹(4:44)
Tr4. 2nd Story(6:21)
Tr5. 第二章 心という名のろうそく(4:34)
Tr6. 3rd Story(3:20)
Tr7. 第三章 透暗少女(5:53)
Tr8. 4th Story(5:01)
Tr9. 第四章 カタクリズム(4:37)
Tr10. 5th Story(8:47)
Tr11. 第五章 心の中の揺らぎ(5:00)
Tr12. 6th Story(5:10)
Tr13. 第六章 ふたりで、ずっと(5:11)

各楽曲、シーンレビュー

物語の導入部で、バックのオケが仰々しいTr.1。
牧歌的なBGMと、物語の主人公である姉妹の日常が語られていくTr.2。
のどかな曲調がサビで一抹の不安を駆り立てるTr.3。
物語のひとつのキーになる”石”についてにエピソードが語られるシリアスパートに入っていくTr.4。
切ないストリングスとピアノのメロディが寂しさと切なさを漂わせるエレジーなTr.5。
Tr.6で、ついに起こってしまうとある事件。
身の毛のよだつダークなコーラス・エレキギターからリズム感を狂わされるテンポが印象的なTr.7。
Tr.8では再び訪れた災厄と、それについて語られる真実。
どこかエピックなリズム隊と、姉の気高さを思わせるオケが一層荘厳さを打ち出すTr.9。
姉妹のやりとりと、姉の回想が語られる、前日譚とのつながりを思い出させてくれた後、物語のラストへと導き出すTr.10。
ここにきて緊張しきった心をほぐしてくれるような、迷い→決意の流れを組んだ展開を見せるTr.11。
迎えつつある物語の終わりの朗読を、穏やかなBGMでまとめあげるTr.12。
この物語のエンドに相応しい多幸感あふれるきらびやかなTr.13で〆。

総評

朗読のバックのBGMや、ボーカル曲のオケ等は牧歌的なものからシリアスなものまであり、その点ではひとつの物語を盛りたてる十二分の要素があると思います。
もったいないなという部分。折角だから男性陣の声を男性に収録して欲しかったというのはあります。それとちょっとボイスドラマというよりPR通り朗読寄りで、ここ一番の演技が求められるセリフがちょっと平坦なカンジもしたのが惜しいところでした。ストーリーテリングは良いのでその辺の演技力をどう発揮していくかで今後の作品により一層期待ができると思います。

前日譚を読むのは、この作品を聴く前でも後でも大丈夫なカンジですが、そちらも併せて読むとよりストーリーを楽しめます。この話から「どうしてこうなってしまったのか?」という疑問をプロローグから抱かせてくれるので、PRとして使われているのにも納得です。

ライトな物語を音楽を共に楽しみたいっていうカンジの方にオススメします。

特設サイト『ラピス・ラズリィ〜すれ違う二人〜』

頒布開始:2016/10/30(2016年M3秋第38回即売会)

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